三種類の無限小変形 を 上の可換スキームとする。 の一次の無限小変形を考えよう。 を 上の非可換スキームに延長しようと言うわけである。 これには要は 上の加群の層 に -双線型な 乗法 を
さて、 が結合律を満たすための条件を書き下してみると、 があるコサイクル条件を満たすべし、と言うかたちに落ち着く のがわかる。このコサイクルを然るべき同値類で類別したものは ホッホシルトコホモロジーの言葉で と書かれるものである。 あるいは別の言葉で言えば上のことは の による拡大を考えている ことに当たるので、 の変わりに ( ) と書いても良い。両者は同じものである。
この をもう少し見慣れたもので表現することを 考えてみよう。導来函手の間の等式
正確な条件は何だったか忘れたが、 が良いものの場合には上のスペクトル系列(5.1) は退化する。したがって、一次の無限小変形をパラメトライズする空間は
以下の議論での引用のためにここで二次元射影非可換スキームに関する 次の予想を載せておく。
Conjecture of M. Artin ([2])
Let be an algebraically closed field of characterstic zero, and let be -algebra of dimension 3 sastisfying the ``good'' properties. Then one of the following holds:
容易に想像がつくように、q-rational, q-ruled な非可換スキームとは それぞれ rational, ruled な(通常の)曲面の変形に当たる。 上の予想は、それ以外は可換スキームに毛を生やしたようなもの (可換スキーム上の代数の層)しかないと主張している。