日本語は便利な言葉で、主語をつけなくても大抵の場合は意味が通じる。 しかし、こと数学においてはできるだけ主語を明確にしておいたほうがよい。 演習やレポート、試験の答案については特にそのことが言える。
答案の最後が次の行で終わっているのは見るに耐えない。
... 部分ベクトル空間である。
少なくとも、初級の段階では、このような行を見つけたら自分で補う習慣を 身につけたほうが良い。つぎのような文はずっとましである。
... は部分ベクトル空間である。
更に言うと、「部分ベクトル空間」という語は「子ども」や「孫」のように ほかのものとの関係を述べているものなので、 「何の」部分ベクトル空間か、も明確にしたほうがよい。つまり 次のような書き方が一番望ましい。
... は の部分ベクトル空間である。