「族」について話す必要がある。
多様体などの「空間」 を考える。各点 上に仮想的に人間が
いると考えて、それぞれの人がそれぞれ独自に(別々に)数学の問題を考えている
ことを想像するとよい。考える数学の内容は微分積分学、線形代数学など
様々だが、今回は「ベクトル空間、その元、テンソル積、etc」を考えている
図を想像する。
(実際には に関する
連続性、可微分性 etc を満たすもののみを考えることが多い。)
一般に多様体 に対して各点 にベクトル空間 が
与えられているような状況を考える。これをベクトル空間の族とよび、
と書くことにする。
(
のことを以下では と略すことがある。)
さらに、各 にたいして、
の元 をそれぞれ与えたとき、
を の場
とよぶ。
族
と同じように
が与えられたとしたとき、新しい族
を考えることができる。これが族 と のテンソル積である。