今日のテーマ: ベクトル
実数直線も、
も、「同じ形」をしている。
このような2つを同時に扱うのには、成分を見るのではなく、
和と、スカラー倍という道具のみを用いて記述することが
大事になる。例えば、成分がすべて 0 のベクトル (0 ベクトル) は
の解と見ることもできる。
が
上のベクトル空間であるとは、
つぎの性質を満たしているときにいう。
には、和と、
の元による定数倍が定義されている。
にたいし、
.
があって、
にたいし、
がなりたつ。
に対して、
が存在して、
が成り立つ。
にたいして
が成り立つ.

.
.


.
上のベクトル空間
があるとする。
の2つの元
に対して、
内積と呼ばれる実数
が定義されて、次の性質をみたすとき、
のことを計量ベクトル空間と呼ぶ。
(

.
(
)
(
).
等号は
のときのみ。
にたいして、
のことを
の長さといい、
とかく。
に対して、次が成り立つ。
.
.
とくに
なる
が存在する。これを
と
のなす角と呼ぶ。
上のベクトル空間が
次元であるとは、
に2つの元
が存在して、次の性質を持つときにいう。
のどの元も
の線型結合で書ける。
.
を満たすような実数
は存在しない。
は
の基底であるという。)
を満たす実数の組
は
以外には存在しない」というのと同じである。
この条件が満足されるとき、「
は一次独立である」という。
については、次のような基底が存在する。
(正規直交基底)