たとえば次のような
の元の因数分解を考えよう。
での
因数分解とも言えるし、多項式の言葉で言えば
上の因数分解と言っても良い。)
これはそのまま素数
に依存して定義される剰余環
での因数分解とも考えられる。整数
の
でのクラスを
と書くと、
は素数でなくても整数であれば構わない。しかし
が素数ならば
が体であるという利点があるので以下では主に
が素数の場合を
かんがえよう。
は体なので
とも書くのであった。)
この分解についてもう少し考えてみる。
では
の元は
のどれかに等しいから書き換えると:
のことは
と書いてしまえば、
上で考えているという注釈
(
と略記することで以下では表現する)
のもとで
![]() |
||
![]() |
||
![]() |
についていっぺんに書くことができるわけだが。
命題1.1 の対偶をとると次の命題を得る。
について
が
上既約ならば、
は
上で既約である。