体論要約 No.10
[ガロア対応の証明]
体 のガロア拡大 が与えられているとする。
の部分群 に対して、
と定義する。 と の中間体 に対して、
と定義する。この時、次のことが成り立つ。(単調減少性)
- の任意の部分群 に対して、
- の任意の中間体 に対して、
- の任意の部分群 にたいして、
- の任意の中間体 に対して、
実は、上の (1)-(4) から、全く形式的な計算で次のことが成り立つことがわかる。
("3回=1回")
- の任意の部分群 にたいして、
- の任意の中間体 に対して、
ガロア理論では、さらに次のことが分かる。(狭義単調減少性)
- の任意の部分群 に対して、
(補題9.2による。)
- の任意の中間体 に対して、
(ガロアの等式による。)
このことから、最後に次のことが分かる。
("2回=0回")
- の任意の部分群 にたいして、
- の任意の中間体 に対して、