今日のテーマ: 固有値と固有ベクトル。
を満たすとき、 のことを の固有値 に属する固有ベクトル (略して -固有ベクトル)という。
の解であるときである。(固有)式を の固有方程式と呼ぶ。
は 上のベクトル空間である。 のことを の -固有空間 と呼ぶ。
(*) 実数だけを相手にすると、固有方程式が解けるか否かは一般にはわからない。 そこで、考える係数を複素数の範囲まで広げて、 複素行列の複素数の範囲での固有ベクトル、固有値を考えるほうがわかりやすい。 ただし、その場合は線形変換の幾何学的な意味づけについて再考する必要がある。