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代数学 IA No.11要約
群の準同型定理
定理 11.1
(群の準同型定理) 群
から別の群
への準同型写像
が与えられたとする。 このとき、次が成り立つ。
の像
は
の部分群である。
の核
は
の正規部分群である。
剰余群
は
と同型である。
証明の肝:
Step1.
によるクラス分けは、
によるクラス分けと一致する。
Step2.
の群の構造は
の群の構造と 一致する。
例 11.2
位数
の二面体群
から
への写像
を、
で定めると、これは全射準同型写像になり、
の核は
に 一致する。ゆえに、
は
の正規部分群であり、
が成立することがわかる。
問題
(I).
から
への写像
を、
で与えたとき、これがうまく定義されていることを示しなさい。
が群の準同型であることもを示しなさい。
の対応表を書いて
によるクラス分けが
によるクラス分けに一致することを 確かめなさい。
2017-06-26