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微分積分学基礎 No.13要約

今日のテーマ:積分記号下の極限,微分

次の定理はルベーグ積分で語られるべきだが、ここで結果だけ引用する。 ルベーグ積分を本格的に学ぶ時間がない場合には、覚えておいても良いと思う。

定理 13.1 (優収束定理)   $ I=[a,b]$ 上の関数 $ \{f_n\}$$ f$ があって、 $ f_n(x) \to f(x)$ (各点収束) であるとする。 いま、$ I$ 上の正値関数 $ g$

$\displaystyle \int g <\infty
$

を満たして、 $ I$ の各点で % latex2html id marker 707
$ \vert f_n (x)\vert \leq g(x)$ であったとするならば、

$\displaystyle \int_I f_n \to \int_I f.
$

この定理自体は、$ I$ が無限区間でも成り立つ。

優関数の存在が大事であって、それなしではうまく行かない。



2017-07-14