写像 があると定義域の集合は の 値によってクラス分けされるのでした。
&dotfill#dotfill;
第13回目の主題 :
集合 をクラス分けする際、「クラス分けの表」を書くのは面倒である。 ほかの有力な手段として、「同値関係」を導入する方法がある。
( を で割った余り)で定義するとき、
一般に、集合 にクラス分けが定まっているとき、 と 同じクラスの元全体の集合を とか と書く。 (クラス分けがいろいろ出てきて区別が必要なときには、その都度 とか 添字をつけて区別するのが良かろう) 字面だけみると、面白いことが起こる。 例えば、上の例では
等々。
クラスは、元来は集合であるが、これを一つの元と改めて思い直すことにより、 のクラス全体の集合を考えることができる。これを のこのクラス分けに関する商集合といい、 クラス分け と書く。 上の例では、
上の問題のように、「同じクラスか否か」のほうが先に分かっていれば、 それをもとにクラス分けができる。これが同値関係の考え方である。
上で、 と が同じクラス、といちいち書くのは面倒である。そこで、 や のような記号を用いて書くことが多い。 いずれにしても、勝手な規則で 「同じクラス」を定めようとしても、 うまく行かない。
うまく行くために必要な事柄を集めたのが、同値関係である。