 
 
 
 
 
   
写像  があると定義域の集合は
 があると定義域の集合は  の
値によってクラス分けされるのでした。
 の
値によってクラス分けされるのでした。
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第13回目の主題 : 
 
集合  をクラス分けする際、「クラス分けの表」を書くのは面倒である。
ほかの有力な手段として、「同値関係」を導入する方法がある。
 をクラス分けする際、「クラス分けの表」を書くのは面倒である。
ほかの有力な手段として、「同値関係」を導入する方法がある。
 ,
, 
 ,
,
 を
 を
 (
( を
 を で割った余り)で定義するとき、
 で割った余り)で定義するとき、
 の
 の  に関するクラス分けの表を書きなさい。
 に関するクラス分けの表を書きなさい。
 と同じクラスになる
 と同じクラスになる  の元をすべて書きなさい。
 の元をすべて書きなさい。
 と同じクラスになる
 と同じクラスになる  の元をすべて書きなさい。
 の元をすべて書きなさい。
一般に、集合  にクラス分けが定まっているとき、
 にクラス分けが定まっているとき、 と
同じクラスの元全体の集合を
 と
同じクラスの元全体の集合を ![$ [x]$](img13.png) とか
 とか  と書く。
(クラス分けがいろいろ出てきて区別が必要なときには、その都度
 と書く。
(クラス分けがいろいろ出てきて区別が必要なときには、その都度 ![$ [x]_1$](img15.png) とか
添字をつけて区別するのが良かろう)
字面だけみると、面白いことが起こる。
例えば、上の例では
 とか
添字をつけて区別するのが良かろう)
字面だけみると、面白いことが起こる。
例えば、上の例では
![$\displaystyle [1]=[8] (=[15])
$](img16.png) 
等々。
クラスは、元来は集合であるが、これを一つの元と改めて思い直すことにより、
 のクラス全体の集合を考えることができる。これを
 のクラス全体の集合を考えることができる。これを
 のこのクラス分けに関する商集合といい、
 のこのクラス分けに関する商集合といい、
 クラス分け
クラス分け と書く。
上の例では、
 と書く。
上の例では、
 クラス分け
クラス分け![$\displaystyle )=\{[0],[1],[2],[3],[4],[5],[6]\}.
$](img20.png) 
 をいくつかの黒い線分で結ぶ。
(講義中に描く。)
このとき、
 をいくつかの黒い線分で結ぶ。
(講義中に描く。)
このとき、 の点を 「黒い線づたいにつなげるか否か」で
クラス分けすることができる。
このクラス分けの表を書き、
 の点を 「黒い線づたいにつなげるか否か」で
クラス分けすることができる。
このクラス分けの表を書き、
 (クラス分け)
 の
元の個数を書きなさい。
(クラス分け)
 の
元の個数を書きなさい。上の問題のように、「同じクラスか否か」のほうが先に分かっていれば、 それをもとにクラス分けができる。これが同値関係の考え方である。
 (絶対値が
 (絶対値が  以下の整数)とする。このとき、
 以下の整数)とする。このとき、
 のとき(のみ)
 のとき(のみ)  と
 と  が同じクラス、と決めることにより、
 が同じクラス、と決めることにより、
 をクラス分けしその表を書け。
 をクラス分けしその表を書け。
 が
 が  の倍数のとき(のみ)
 の倍数のとき(のみ)  と
 と  が同じクラス、
と決めることにより、
 が同じクラス、
と決めることにより、  をクラス分けしその表を書け。
 をクラス分けしその表を書け。
 が
 が  の倍数のとき(のみ)
 の倍数のとき(のみ)  と
 と  が同じクラス、
と決めることにより、
 が同じクラス、
と決めることにより、  をクラス分けしその表を書け。
 をクラス分けしその表を書け。
 のとき(のみ)
 のとき(のみ)  と
 と  が同じクラス、
と決めることにより、
 が同じクラス、
と決めることにより、  をクラス分けできるだろうか。
 をクラス分けできるだろうか。
 のとき(のみ)
 のとき(のみ)  と
 と  が同じクラス、
と決めることにより、
 が同じクラス、
と決めることにより、  をクラス分けできるだろうか。
 をクラス分けできるだろうか。
 のとき(のみ)
 のとき(のみ)  と
 と  が同じクラス、
と決めることにより、
 が同じクラス、
と決めることにより、  をクラス分けできるだろうか。
 をクラス分けできるだろうか。
上で、 と
 と  が同じクラス、といちいち書くのは面倒である。そこで、
 が同じクラス、といちいち書くのは面倒である。そこで、
 や
 や  のような記号を用いて書くことが多い。
いずれにしても、勝手な規則で
「同じクラス」を定めようとしても、
うまく行かない。
 のような記号を用いて書くことが多い。
いずれにしても、勝手な規則で
「同じクラス」を定めようとしても、
うまく行かない。
うまく行くために必要な事柄を集めたのが、同値関係である。
 が集合
 が集合  の同値関係であるとは、次のことを満たすときにいう。
 の同値関係であるとは、次のことを満たすときにいう。
 に対して、
 に対して、 か、そうでないかがはっきりと決まって
いる。
 か、そうでないかがはっきりと決まって
いる。
 が、
 が、
 を満たせば、
 を満たせば、  も成り立って
いる。
 も成り立って
いる。
 に対して、
 に対して、 が成り立っている。
 が成り立っている。
 が、
 が、 を満たせば、
 を満たせば、 も成り立っている。
 も成り立っている。
 
 
 
 
