第6回目の主題 :
集合を扱う際は 個々の元を取り出し、 諸性質を論理で証明する。
例えば、 , にたいして、 を示すには、
同様に、 , に対して、 を示すには、
であることを示し、
が成り立つことを示しなさい。
を示しなさい。
および
を示しなさい、
&dotfill#dotfill;
にたいし、そのノルムを
で定義する。このとき、 , にたいして、
がなりたつ。(三角不等式。)
一般に、 と に対して、
とおく。
の部分集合 は
を満たすとき、(通常位相に関して)開集合であると呼ばれる。 開集合とは、「境界を含まない集合」ということの数学的な表現である。
開集合というものをベースにして、「遠い」「近い」「つながっている」などの 概念を数学的に取り扱えるようにしたものが位相空間論である。 位相空間論は現代数学において大変重要な位置を占めていて、 進んで数学を学びたい人は、例えば微分積分学の学習と並行して学習してみるのも オススメである。
「境界」という言葉自体も数学的に表現できるが、 ここではそこまでは踏み込まないことにする。
であることを示しなさい。
一般に、開集合の2つの共通部分は開集合だが、 無限個の共通部分は開集合とは限らない。