第5回目の主題 :
◎有限生成加群 (再掲)
は -加群の全射準同型である。
** 一般に、 の -加群としての生成元 を とれば、全射 -準同型
が定義されて、 は自由加群の剰余加群として表現されることが分かる。 **
自由加群から一般の加群への準同型は次のように「生成元の行き先」で定まる。
により定まる。
があって、 は の余核 と同型になる。 (このような のことを有限表示をもつ 加群という。)
うえのことは、 が適当な有限性の条件を満足すれば(つまり、有限表示を持てば)、 は 上のような準同型の余核として得られることを示している。
と書ける。