行列に基本行列を左右から(ごちゃ混ぜに)掛けることにより、行列を と書く行列 ( 成分がはじめの 個だけ であとはすべて 0 .) に変形できるのでした。
&dotfill#dotfill;
行列の階数(ランク)
任意の 行列 は、うまく両側基本変形すれば、 両側基本変形の標準形の行列に変形できるのでした。それを利用すると 行列のランクが定義されます。
命題10.2により、次のことがすぐにわかる。
◎階数と正則性
◎階数の幾何学的な意味
について調べよう。 この行列は の の 「極限」 と考えられる。 行列 は,「縦に 倍、横には等倍」という行列である。 の の 「極限」 では、この写像は縦方向を完全に潰す。 つまり、 は縦方向を完全に潰す写像である。(論理的には、基本ベクトルの 行き先を見たほうがよいが、結論は同じである。)
同様に、 は、
という線形写像をあたえる。この行列は 方向をそのままに、 方向を 潰すような写像である。
について、
と置くと、 は正則行列であって、
という分解が成り立つ。
であって、 は
について、
と置くと、 は正則行列であって、
という分解が成り立つ。
であって、 は
と、
について、それぞれの分解に即して どのベクトルをどのベクトルに送る写像か上の例のように述べよ。