次のことは、大変重要であるが、先延ばしにしてきた。
これが、代表元の取りかたによらずにうまくいって、 が実際に群にな るためには、 が正規部分群である事が必要十分である。
実際には、「必要十分」のうち、「十分」のほうがよく用いられる。すなわち、
準同型定理の証明と準同型定理の応用
(補足)
第一回の準同型定理のステートメントでは、 は の部分群であるとだけ述べているが、実際には 正規部分群である。
証明の肝:
Step1 によるクラス分けは、 によるクラス分けと一致する。
位数 の二面体群 から への写像 を、
で定めると、これは全射準同型写像になり、 の核は に 一致する。ゆえに、 は の正規部分群であり、
が成立することがわかる。
レポート問題