行列 は 普通の数のように、足したり引いたり掛けたりできるのでした。 サイズに気をつけること、積が可環ではないことに注意が必要でした。
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行列のブロック区分け
行列をいくつかのブロックに分けて考えることができる。 上手に使えば計算が簡単になる。本日の問題1 を参照のこと
◎行列のべき乗、逆行列。
ブロック区分けの威力を知るために、 いくつか言葉を用意しておくことにする。 「逆行列」についてはあとでもっと組織的に研究することになる。
のことを 対角行列という。
上の命題は、ブロック対角化されたような行列についても拡張される。
を満たすもののことを、 の逆行列という。
の逆行列が存在するとき、 , , , を と 書く。(ついでに、 と書く。) 通常の数と同じように
が の正負に関わらず 成り立つ。 のどれも 0 ではないならば、 (7.1) 式が に対して(すなわち、 正でも負でも)なりたつ。 ( ) 式も に対して成り立つ。
問題が複数あるときにはそのどれか1問を解くこと。
とおく。 を求めよ。
の逆行列を を用いて求めよ。