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日本語技法 No.5
と (その2)
を証明するには、全ての について一斉にチェックする必要がある。
(したがって、一般には何らかの巧妙な「多くのモノをさばく」テクニックが
必要になる。)
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例:
は正しい。
なぜなら、任意の正の有理数 に対して、
だからである。
を証明するには、一つで良いから例をあげれば良い。
このときは、できるだけ具体的な例がよい。
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例:
は正しくない。
すなわち、
である。なぜなら、正の有理数 を考えると、
ではない(
)のに だからである。
一般に、
の否定は
であり、
の否定は
である。
したがって、例えば
という具合に、
を含んだ命題の
否定は非常に簡単かつ形式的に得ることができる。
議論が複雑になってきたように感じられたら、 いったん記号で
主張を書いてみて整理するとわかりやすくなることが多い。
また、下の問題のように、幾つかに区切って考えるのも一法である。
その前に一つ注意をしておこう。
命題 5.1
一般に、正の実数
に対して
が成り立つのは
のときで、しかもそのときに限る。
平成19年11月29日