は の部分環であることを示しなさい。 (記法に関する注意) この環は、 に、 を付け加えた環になっている。 そこで、この環のことを、 とかく。
環 に対して、その元を成分にもつ行列を考えることができ、 通常の意味の和、差、積が(サイズがあっているという条件のもとで) 定義されて、一年生で習う線形代数のかなりの部分がそのまま 正しい。
とおくと、これは(可換ではない)環である。 その単位元は ( 次の単位行列).
を計算し、できるだけ簡単な形、すなわち各成分の絶対値が 14以下の整数によって表されている形になるように直しなさい。
(今回の以下の問題では行列式やトレースの性質を自由に用いて良い。)
の逆行列は存在するだろうか。 理由を挙げて答えなさい。 (ヒント: の逆行列 があったとする。 (3次の単位行列). 両辺の 行列式をとると...)
をみたす行列 は存在しないことを示しなさい。 (ヒント:トレース)
を満たすものの例を挙げなさい。 (かなり難問である。 のときにまず試してみると良いかも知れない。)