原理的には、 , および前回の論理記号と、 集合論の幾つかの記号を組み合わせることにより、数学の すべての言葉を記号列に翻訳できる。
例えばつぎの文は、「数学的帰納法」を表現したものである。
また、つぎの文章は、「 は位相空間である」 ということ(の定義)を述べたものである。
数学における論理は、 これらの記号列に関する「単純な計算」である。 つまり、「論理を追う」とは、これらの単純な計算を 間違いなく素早く行なうことである。それは、 かけ算の九九と同じように、 練習をすればほとんど誰でもできる。 ただし、つぎのような練習が必要である。
さしあたって今回は、つぎのことに注意しよう。
登場人物( や などの変数)の出てくる順番が 大事である。
例えば、 グー、チョキ、パー , にたいして、 を、「 は より強い」というふうに定義すると。
は真の命題だが、
は偽の命題である。
は真の命題だが、
は偽の命題である ようなものを挙げ、どうしてそうなのか解説を書きなさい。
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(補遺)
はきちんと書くと
という意味、
はきちんと書くと
という意味の省略形である。