次回は、一学期の目標である《群の準同型定理》について 出題することになります。今回はその前段階として、 《群の準同型定理》の元になるアイディアについて出題します。 今回の問題では、「群」は出て来ません。集合と写像の 性質を使うだけです。問題6.12が基本になります。
集合をクラス分けする時には「集合の集合」が現れることになります。 次の問題でまず《集合》の捉え方を確認してください。 とくに、中括弧 の使い方をおろそかにしないようにして頂きたい。
で定めると、これは同値関係になります。 この同値関係で「た」と同値になるものを全て答えなさい。
とおくとき、次の問いに答えなさい。
で定めると、これは同値関係になります。 この同値関係によって と同値なものを全て挙げなさい。 (もちろん「列挙」する必要は無い。)
で定義します。このとき、
により定めると、この関係は同値関係になります。。 この同値関係により と同値なものを全て挙げなさい。
( はうまく定義されています。 すなわち、《 なら 》 が成り立ちます。 なぜですか?) さらに、 に関係 を で定義します(これは同値関係になります)。 このとき は により どのようにクラス分けされるかをクラス分けの表をつくって示し、 の元の個数を求めなさい。さらに、 の像も求めなさい。