: この文書について...
代数学演習 I 問題 No.5
問題 5.3
-
の部分群は全て
のイデアルであることを示しなさい。
-
の部分群をすべて求めなさい。
-
の部分群で、
のイデアルではないものの例を挙げなさい。
問題 5.4
(
の三乗根)とします。この時、
は
の部分環であることを示しなさい。
(記法に関する注意) この環は、
に、
を付け加えた環になっている。
そこで、この環のことを、
とかく。
問題 5.5
-
(前問参照) の単数群を求めなさい。
-
の単数群を求めなさい。
環 に対して、その元を成分にもつ行列を考えることができ、
通常の意味の和、差、積が(サイズがあっているという条件のもとで)
定義されて、一年生で習う線形代数のかなりの部分がそのまま
正しい。
$R$ の元を成分にもつ $n×#times;n$ 行列
とおくと、これは(可換ではない)環である。
その単位元は ( 次の単位行列).
問題 5.7
の元を成分にもつ行列の積
を計算し、できるだけ簡単な形、すなわち各成分の絶対値が
14以下の整数によって表されている形になるように直しなさい。
問題 5.8
の元を要素にもつ行列
の逆行列を計算しなさい。
問題 5.9
の元を要素にもつ行列
の逆行列を計算しなさい。
問題 5.10
の元を要素にもつ行列
の逆行列を計算しなさい。
(今回の以下の問題では行列式やトレースの性質を自由に用いて良い。)
問題 5.11
の元を要素にもつ行列
の逆行列は存在するだろうか。
理由を挙げて答えなさい。
(ヒント:
の逆行列
があったとする。
(3次の単位行列).
両辺の 行列式をとると...)
問題 5.12
どんな整数
に対しても、
をみたす行列
は存在しないことを示しなさい。
(ヒント:トレース)
問題 5.13
素数
について、
で、
を満たすものの例を挙げなさい。
(かなり難問である。
のときにまず試してみると良いかも知れない。)
: この文書について...
平成17年11月4日