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代数学I特論要約 No.09
今日のテーマ
例 09.1
とし、
上の多項式
を考えよう。
と
とは互いに素である。
と
とは互いに素である。
したがって、
は一次、二次、三次の因数をもたない。すなわち、
は
上既約である。
の根の一つを
とし、
とおくと、
は
の
次拡大である。
フロベニウス写像
によって、
は
と
にうつる。
と
のあいだの中間体は、
の分だけある。 具体的には、
である。
面白いことに、
の値によっては
の
次拡大は
の形の多項式では決して得られないことがある。問題を参照のこと。
例 09.2
とし、
上の多項式
を考えよう。
と
とは互いに素である。
と
とは互いに素である。
したがって、
は一次、二次、三次の因数をもたない。すなわち、
は
上既約である。
の根の一つを
とし、
とおくと、
は
の
次拡大である。
フロベニウス写像
によって、
は
と
にうつる。
と
のあいだの中間体は、
の分だけある。 具体的には、
である。
上の計算の補足の意味で、
に次々
を作用させるとどうなるか書いておく。
問題 09.1
のとき、
上の多項式
は既約になり得ないことを 示しなさい。
問題 09.2
のとき、
上の
次既約多項式の例を見つけ、 それが既約であることを示しなさい。
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平成16年12月6日