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代数学特論II 要約 No.9
今日のテーマ:
十分大きな関数空間(例えば
上の複素数値 -関数の全体)を
一つ固定して、
と書こう。次のような微分方程式を解きたい。
(
とは
のこと。以下同様)
この方程式は
という
上の線型作用素が、
解の空間 上満たす関係式と考えることができる。
は実際は
上有限次元であって、今までの線型代数の知識を
活用することができる。
には
が作用していて、 は
の という二つの
固有値により固有分解される。
が固有ベクトルである。
同様に
についても線型代数的な解釈ができる。
今度は解空間上
の固有値が重複して出てくるところに注意が必要である。
高階の方程式、例えば
でも事情は同じである。
平成15年12月1日